格ゲーと人見知り
格ゲーのツイッターを再開してから、格ゲーの知り合いから大会や遊びに誘われることが増えた。
自分に声をかけてくれる人がこんなにもいるなんて驚きである。僕自身は格ゲーを離れた瞬間にただの、人見知りコンビニ店員なのに。
人見知りなのに、格ゲーを通して友達がいっぱい(自分の中では)できたのは、やっぱ格ゲーという話題があるからなのかなと思う。
人見知りの僕が、付き合いのない(浅い)人と喋るとき、とにかく話題に困る。何を話せばいいのか分からない。
相手が何に興味を持っているのか、探る段階から会話を始めなきゃいけないし、自分のことについても伝えなければいけない。
どこまで相手のことを聞いていいのか?
どこまで自分のことを喋っていいのか?
この話題はオーケーなのか?NGなのか?
距離感が、ふわふわとしてて掴むのが難しい。
僕からしたら、人見知りしない人は何考えて生きてんのか分からんわ(良い意味で)。
同僚にしろお客さんにしろ、コンビニで働いてると色んな人がいて、みんな様々なことに興味がある。
ゲーム、アニメ、スポーツ、芸能、ギャンブル、風俗、食べ物、恋愛…。
この中で僕が自然と興味持てることは何か?
(格闘)ゲームと、せいぜいアニメくらいなもん。だから、話題の幅が狭くて、人と話を合わせられないことも多い。
こうしていつも、自分のコミュ力の低さに情けなくなる。
でも格ゲーの人と話すときは、このような悩みを感じたことは少なかった。
格ゲーで繋がった人は、格ゲーに興味があることが最初から分かっているから、この場合とにかく会話が始めやすくて助かる。
これのおかげで知り合いが増えたと言っても過言ではない。
ストⅣ時代の大学対抗戦は、僕にとって知り合いが決定的に増えた出来事だった。
何度も東京へ遠征して、大会に参加した。
最初は周りに知らない人しかいなくて、正直気が滅入った。
いくら格ゲープレイヤー同士と言っても、初対面では人見知りを発揮してしまう。
でも、大会前に「やりませんか?」と野試合の誘いをかけてくれる人もいたし、対戦してたら自然と気もほぐれて、話せるようになったりした。
何回も出場するたびに、「こいつ前回もいたな」と僕のことを知ってくれる人も増えていった。
大会後の打ち上げにも参加した。最初は緊張した。知らない人に囲まれて話すなんて、僕にはとてもとてもしんどいことだった。
お互い本名も知らない、どこの誰ともつかない人がほとんどだった。
それでも、
「ケンの空中竜巻、クソすぎるよな〜w」
なんて振られれば、そこから色んな話ができた。何がクソ技とかクソじゃないとか、そんなくだらない話で盛り上がれたんだ。
懐かしいなぁ。
気づけば色んな知り合いができていた。
なんてこった。これが格ゲーの力なのか。
格ゲーの繋がりって独特なんだよな。
つかずはなれず。
来るもの拒まず、去る者追わず。
みたいな。
言ってしまえば、広く浅い関係でしかない。
でも、それ(趣味)さえあれば、何年も話してなかった人でも、昨日会ったかのようにゲラゲラ笑い合いながら対戦して、煽り合ったりする。
なんかいいんだよこれが。
人見知りの僕でもこんな風になれるなんて。
もちろん、家族や恋人や親友などの、深い繋がりも大事だと思う。
でも格ゲーの繋がりみたいなのも、これはこれど良いもんだ。
と、人見知りコンビニバイトが思った。
お疲れっした。